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幽霊(もしくは幻覚)について

あとから思い返しても、あれは何だったのだろう?と思う出来事がいくつかある。特に、2年前の体調を崩す→血液がんが発覚→治療→寛解(いったんがん細胞が消えた状態)までの期間は不思議なことが続いたなぁと思う。


たとえばこの時の出来事。この時に出てきた幽霊(もしくは幻覚)は、「まだ全然死なないよ」とわたしに教えてくれた。


その少し前の、正確な診断名がまだ出ておらず、最も胸の痛みが強かった頃に出てきた幽霊(もしくは幻覚)がこれ。↓


人は、極限状態に陥ると幻覚を見ることがあるのだと言う。

恥ずかしながらわたしは、元来小心者でストレスに弱く、ましてや原因不明の腫瘍(しかも大きい、そして激痛の症状を伴う)に正面から向き合えるほど精神的に強くはなかった。当時、激痛に耐えながら死が迫っているかもしれない恐怖と向き合うことは、十分にわたしを極限状態に追い込んだと思う。


これはあくまで推測なのだけど、わたしの脳が「なんとか生き延びなくては」とフル回転して知恵を集結させた結果、わたしの心が少しでも安定を保てるように上記のような幻覚を複数回見せたのではないか?と思っている。実際これらの幻覚(あるいは幽霊)と遭遇したとき、わたしの気持ちはいくぶん落ちついたのだ。「この人たち(祖父母や同級生)の言うことなら信じても良さそうだ。安心できる」と感じた。「会いに来てくれて嬉しかったから、もうちょっとだけ、がんばって生きてみよう」とも。

わたしの脳は、わたしがそういう風に思える人物で既に天国へ行っている人たちリストを急いで作成し、「さあ、あなたの好きな人たちが応援してくれているよ、生きる気力を振り絞りなさい」と、わたしにあの幻覚たちを見せてくれたのではないか。もしそうだとすれば、脳とは本当に不思議で神秘の世界だなあ、と感じずにはいられない。下の作品にも描いたけれど、脳って扱い方次第で思わぬ働きぶりを発揮してくれたりするの、不思議で面白いなと思う。



ただ、ちょっと引っかかっているのは、祖父とのやりとり(作品名「生きなさい(という夢を見た)」)だ。この時点ではがんのステージ(病気の進行度)や余命などはもちろん、診断名も出ていない。この時期にどうしてわたしの脳は「大丈夫、少なくとも子どもたちが成人するまでは生きることができる」という判断を下したのだろう。根拠のない自信だろうか、それとも深層部のどこかで「わたしの体は大丈夫」と知っていたのだろうか。それはさすがにちょっと、オカルトじみている気がする。

でも実のところ(自分の脳に騙されているだけ、なのかもしれないけれど)祖父母や同級生が会いに来て「大丈夫」と言ってくれた、と考えるのは悪くないなぁと考える自分もいて、半分くらいは「もし彼らが会いに来てくれたのだったら嬉しかったな」と思っている。まぁ、何ですか、半信半疑というやつです。

仮に真相が脳の仕業だったとしても、天国からの面会だったとしても、いずれにせよ世界は不思議で面白いことに変わりはないと思う。


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進月

悲しい気持ちの時は、二進数や円周率を眺めると気持ちが和らぐ中年女性

闘病マガジン

急きょ闘病をすることになったのでマガジンを作りました。困ったこと、知って助かったこと、思うことを書きます。

コメント4件

義父が亡くなった日に、私はちょうど珍しく風邪で熱を出していたんですが、寝ると突然目の前が考えられないくらい眩しくて、1番手前に光りまくっている義父と後ろに更に目が潰れそうなくらい光っていて形すら分からない2人の天使(見えはしないけど、一瞬で背中に羽があると思った)が現れて、義父は「悪かったな」「有難うな」「じゃあ、行くな」と伝えて来て(これは言葉ではなくテレパシー的な物だけど、脳内で義父の声に再生される)、私はというと、ジーちゃんって実は次元高かったんだ。くそー、楽しそう(行くって言ったのが、早く行きたくてたまらない感じに聞こえた)だな。と思ったのでした。
なので、なんか分かります。が、私は風邪の熱に浮かされてていただけかも知れません。
実に面白く読ませていただきました。半信半疑でどっちもアリでいいような気がします。
玉兎さん
お義父さん、生前に見えないところで徳をつんでいたのかもですね。「脳内で再生されるテレパシー的なもの」というくだり、わたしもそうなので、わあ同じ…!とびっくりしました。天国へ行く前に、ちゃんとお別れの挨拶に来てくださったんでしょうか。

こういう事を経験したり、経験した人の話を聞くと、もしこれが本当なら、わたしも将来そうなったときに、家族や大切な人たちに挨拶しに行ったり、困っているときに大丈夫だよって声をかけにいける人になりたいなと思いますね。
かねきょさん
白黒はっきりしない事って意外と世界には多くて、信じるか信じないかはその人次第、みたいなところありますよね。どっちもアリ、いいですよね。それでいこうと思います。
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