仕事のこと

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ノート

恥ずかしい話

キリのいいところまで仕事を終わらせた後、一息つこうと休憩所へ行ってスマホを眺めると、前職のマネージャーから一斉メールが来ていた。台風で鉄道ダイヤが大変乱れているので、管理職以外のスタッフは無理に出社しなくても大丈夫、欠勤の連絡も今日は不要だ、というのがその内容の概要だった。

たぶんわたしのアドレスが登録から外れていなくて、たまたま送信されたのだろうけれど、途端に懐かしい気持ちでいっぱいになった。

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都庁の見える窓

今の職場では、お昼の休憩室の窓から都庁が見える。雨が降っていると輪郭がぼやけてしまうのだけど、天気の良い日はくっきりと新宿方面のビル群を見渡すことができる。日によって同僚とお昼を食べに行くこともあるし、なんとなく都庁を眺めながら食事したいなと思う日は、お弁当を持参して休憩室でご飯を食べる。都庁をながめているとなんだかほっとするのだ。

*  *  *

2年前がんの治療で入院していた時、わりと病院

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棘が丸くなる瞬間

独身の頃働いていた職場の近所にはよく吠える犬がいた。ビーグル犬で、目がくりくりしたとても愛らしい子だが、彼は誰が通りかかっても猛烈に吠える。通りがかる人たちは迷惑そうに、あるいは諦めたような表情で通り過ぎていく。

ある日彼の表情を見ていて思った、「彼は怖がっているのではないかな?」と。

彼とコミュニケーションを取りたくなった。少し離れた場所から彼を見つめる。彼はすでにわたしの存在に気がついてい

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今日は最高に格好悪い話をしようか

なんでこんなところにいるのかなあ、
とぼんやり考えながらわたしは今朝、
JR某駅のホームに立っていました。

ホームは混雑していて
(そりゃそうです、朝のJRは殺人的に混むんですから)
わたしは、乗れるだろうか、と
不安な気持ちを抱えていましたが、
ふとやってきた電車の窓を見ると

「女性専用車両」
の文字が目に入りました。

ああぁ助かった、
この路線は女性専用車両があるのだな、
と短くため息を

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