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私が死のうと思ったのは――三十歳誕生日記念エッセイ

僕が死のうと思ったのは
誕生日に杏の花が咲いたから
その木漏れ日でうたた寝したら
虫の死骸と土になれるかな
――中島美嘉「僕が死のうと思ったのは」(amazarashi作詞・作曲)

 いよいよこの日を迎えてしまった、この日まで生き延びてしまった――

 十代から二十代前半の私は、三十歳まで生きられればそれでいいと思っていた。
 そのことを私より二年早く三十路に足を踏み入れた恋人に言うと、「昔の友

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サンタ側に回った子供

サンタクロースは存在しない。

親からそう聞かされたのは、僕がわずか7歳のときだった。

3人もいる子供を騙しつづけることは事実上不可能だと、両親は考えたらしかった。僕たち兄弟は同じ部屋で寝ていたから、こっそりプレゼントを置いておこうにも、誰か一人でも目を醒ませばすべておじゃんだ。さらに、それぞれの欲しいものを買いそろえるだけでも大変な労力がかかるだろう。親の立場で考えてみると、しごく納得がいく。

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