おすすめノート2

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ノート

帰りたかった子どもの話

いつも、帰りたい子どもでした。

親が自衛官でしたので、数ヶ月から一年くらいで次の街、また数ヶ月から一年で次の街、というような、引っ越しばかりの子ども時代を過ごしました。
小さい時からそんな暮らしだったのですが、幼心にもどこか落ち着かない、寂しい日々だったような気がします。

特に、物心ついてからの最初の引っ越し、入学した小学校が千葉県で、二年生から九州に転校、というのが子ども心に辛かった。
一年

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浴びる言葉って大事すぎる

大学時代、アメリカ人の
教授がこんなお話をしていた。

A、B、C 3人の
バスケットボール選手がいるとする。

彼らは出来るだけ沢山のシュートを
時間内に決めようとしている。

A選手がゴールめがけてボールを投げるとき
大勢の観客はポジティブな言葉をかけた。

「A!君ならできる!きっとできる!」

シュートが入ったら皆で喜ぶ。

「すごい、その調子!天才だよ!」

一方、B選手には何も言わなか

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わたしは馬鹿じゃない

私は難聴です。
突発性であり進行性であり感音性の両側難聴です。

2014年の秋頃に人工内耳手術をして、今は装置を着けて生活しています。

その手術をする前、今より100倍くらい聴こえなかったときの話。

大学3年頃からどんどん落ちる聴力。

その頃はまだ障害者手帳がギリギリ持てないレベルだったので、普通の大学生と同じように就職活動をして、内定をもらい、就職しました。

就職してからも落ち続ける聴

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亡き王女のためのパヴァーヌ

中高は吹奏楽部で、大学はオーケストラ部で、ホルンを吹いていた。かたつむりのような形の、右手を入れて吹くアレ、と説明すれば、わかってもらえるだろうか?ころんとした形の金管楽器だ。

最初から最後まで、10年間ずっと、上手になれなかった。ギネスブックに載っている難しい楽器なんだから、という慰めを差し引いても。
一曲をノーミスで吹けたことが、私にはおそらくないと思う。さらに困ったことに、私には努力する才

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おすすめ漫画:町田くんの世界(さりげないやさしさを補給したい人に)
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【結婚するので苗字が変わります】

常日頃キッチンタイマーという名前でエッセイを書いている私ですが、生身の方の私は24歳男性で、スーツを着ないタイプの社会人をしています。そしてこの度、結婚に伴い苗字が変わります。

 こうしたお話をいたしますと、いろいろと質問をいただくことがありまして、例えば「婿養子になるの?」というものがありますが、それとはまた違うものです。加えて言えば、互いの家柄をかけた争いも全くありませんでした。どちらかとい

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